筑西市民にとって「波山の夕べ」でお馴染みの村田あき子さんが昨年10月に亡くなられました。私たちは、陶聖ともうたわれた板谷波山のお孫さんという肩書で受け止めていましたが、此度の企画でこれまでの印象が一変しました。
あき子さんの紹介は、芸術家でもあり東京銀座の老舗呉服店の店主でもあるということから始めるべきでしょう。父が板谷梅樹で祖父が板谷波山という紹介は、その後にすることがあき子さんに対する敬意だと思います。此度の企画では、全盛期のあき子さんの活躍の一つ
「村田あき子のきもの365日」展の話も聞くことができました。あき子さんは、祖父の影響は当然受けたでしょうが、父の板谷梅樹(波山の息子)のモダーンアートの影響も相当に受けていたようです。
あき子さんゆかりの作品もあり、一夜限りの展覧会を楽しませていただきました。ツーショットはあき子さんの息子さんです。