議員日誌146    選挙終結・議会終結

 12月16日総選挙投票、17日議会終了、あわただしい年の瀬でした。とは言っても、これから本番の年の瀬です。お歳暮配りと年賀状手配、たまった仕事の整理、忘年会、もう秒読みです。

 世の中には、自ら人並み以上の努力をし、それゆえ自分が正しいと信じる人が存在します。自らの信念は正しいのだからそれをを貫くためには、多少の犠牲も厭わない、と考える人です。はたから見ると常軌を逸していると見える場合もあるのですが。どうやら野田首相はそのような方なのでしょう。リーダーシップとは難しいものです。周りを見て、犠牲や反対意見を気にするあまり、決断しなければ軟弱、リーダーの資質に欠けるとみられます。相当の信念と強固な意志がなければ一国のリーダーなど務まりません。しかし、信念と意思の強さが必要条件であっても思考と判断はもっと重要で、これが伴わなければ十分条件となりません。自らの意思を通すことで、どれほどの犠牲を払うことになるか認識していたのでしょうか。解散の時期ではありません。国民との約束を破ってまで、消費増税に道を開いたことです。

 野田首相は増税しなければこの国はおかしくなるとの信念があったのでしょう。国を救うためにはどんな犠牲を払ってもやり遂げる覚悟だったのです。強固な意志が見て取れます。結果はご承知のとおりです。多くの犠牲を払いました。政権をつぶしました。そればかりではありません。マニフェスト選挙を貶めてしまいました。この評価は数年後になされるでしょう。いまは分かりません。

 偉そうなことを言うつもりはありません。自戒の念があるのです。私事ですが、信念、意思を通すことで、家族に多くの犠牲を強いてきました。国家とはスケールが違いますが。

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