議員日誌153   市役所移転は3分の1

 市民アンケートの重要な設問に市役所本庁舎の整備に関するものがありました。話題になっていた、スピカビルへの移転を支持する割合が35%、反対に話題にならなかった現庁舎を耐震改修し使用を支持する割合が45%でした。これをどう分析するか議論が白熱しました。昨年「スピカビルあり方検討特別委員会」で15人の議員が「本庁舎として利用すべし」、私を含め8人の議員は「現本庁舎は十分使える、本庁舎を持ち出すことは議論のすり替えであり、スピカは独自に利用法を見い出すべき」と要望書をまとめています。議員の多数派が要望したことを市民は支持しないことを示しています。私は面目躍如です。

 多くの議員が、誘導の結果であるから信じるに足りないと主張します。市が設問の中に、現本庁舎の改修費が8億円、スピカビル改修費と移転費が約30億円と表示したことで市民がコストの低い方に誘導されたという訳です。これを言う議員はスピカビル改修と移転費はもっと安くできると主張します。はたしてこの言い分は説得力があるのでしょうか。

 議論がすり替えられています。変質しています。混線混同しています。本庁舎問題とスピカビル問題は別物です。他市では本庁舎の老朽化、狭小性が問題化しそのための移転や建て替えが議論され、その中から旧商業ビルへの移転という結論になったものがあります。石巻市や土浦市、栃木市がその例です。しかし、我が筑西市では本庁舎は十分使えます。大震災前から耐震改修の計画でした。そして大震災にもさほどの被害を受けず、耐震改修で十分使えることを証明しました。筑西市で本庁舎の移転や建て替えの議論は時期尚早です。いまはやるべきではありません。

 議会も執行部も議論を戻さなければなりません。スピカビルの活用方です。真正面からの活用方です。駅前振興に寄与し、一等地であることを活かした活用方があるはずです。

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